メタバースとNFTどのように関係するのか?

2021-12-17 15:54[ 岩壷健太郎

岩壷教授の経済教室 仮想通貨 暗号資産 メタバース NFT

岩壷教授の経済教室 第31回

 昨今、メタバースとNFTは話題に事欠かないですが、一体どのように関連しているのか分からないという人も多いでしょう。今回は話題のメタバースとNFTの関係について解説します。

 メタバースとは、インターネット上に広がる三次元空間のことをいいます。文字や画像、映像を載せる二次元領域であったインターネットは、技術の進展に伴い、今では他人と交流できる三次元空間としても利用できるようになっています。

 一方、NFTとは何でしょうか?ブロックチェーン技術を活用することで、アートやゲーム内のアイテムといった資産に作者や所有者の情報を追記することができるデジタル資産のことをさします。NFTは「メタバースの世界の扉を開くデジタルの鍵」と、ポリゴンのNFTおよびゲーム部門の責任者であるシュリアンシュ・シン(Shreyansh Singh)は、Decryptに寄稿した記事で述べています。

 NFTがメタバースの世界で大いに役立つのは、NFT化したアイテムなどを自分のウォレットで保管して、いつでも売却できるからです。たとえば、NFT化したアイテムや武器、土地などの売買、アバターの装飾品、見た目などの売買、NFTギャラリーやショールームの設営、自分でNFTアイテムを作成、指定NFT所有者のみが入場できるメタバース上のエリアの設置など、あたかも現実社会で行っている活動と同じようにインターネット上の仮想空間(メタバース)で行うことができます。

 DecentralandやThe Sandboxなどが、イーサリアムブロックチェーン上のメタバースとして有名です。仮想空間であるメタバースではアイテムの構築や売買が可能であり、ユーザー資産をNFTとしてブロックチェーンに保管できます。そこで、NFTは高額で売買されることもあり収益化が期待できます。プレイユーザーが増えると通貨価値が上がりメタバースがさらに盛り上がることになります。

 今は仮想通貨が高騰したと思ったら急落したというように、価格が乱高下しやすい状況にありますので、自分が利用したいサービスの仮想通貨かどうかを見極めて、メタバース関連の仮想通貨を選ぶのがいいでしょう。実際にサービスを利用してこそ、より投資を楽しめるからです。

岩壷健太郎 (いわつぼけんたろう)

岩壷健太郎

神戸大学大学院経済学研究科 教授 早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学経済学研究科修士課程修了、UCLA博士課程修了(Ph.D.)。富士総合研究所、一橋大学経済研究所専任講師を経て、2013年より現職。財務省財務総合研究所特別研究官、金融先物取引業協会学術アドバイザー、日本金融学会常任理事を兼務。為替、株式、国債、コモディティの各分野で論文多数。主要著書として、『コモディティ市場のマイクロストラクチャー』など。

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