NFTの一年、2021年を振り返る
2022-01-04 10:00[ Fracton Ventures ]
今回は改めて2021年のNFTの流れを振り返りながら、ファクトとしてのデータからNFTのポテンシャルを見ていきます。
1.NFT、2021年早見表

話題を上げるときりがないので、特にビジネス視点で見た大きな話題をまとめています。Beepleがメディアに出現したセンセーショナルだった2021年3月以降、怒涛の勢いでこのNFTの風が吹いたことを改めて実感できるのではないでしょうか。
2.日本におけるNFT事業者まとめ

暗号資産取引所の他では、インターネット系大手企業の参入が相次いでいる印象です。特に新興のFanTopやメルカリではNBA Topshotでも使用されているFLOWブロックチェーンを採用しているなど、後続のマーケットプレイスではユーザー利便性に重きを置いた開発が進んでいる印象を受けます。
またNFT作品を発表するアーティストも、当初のNFT作家の枠から拡がり、直近では、GMOのAdamにて坂本龍一氏の著名楽曲である戦場のメリークリスマスが一音ずつNFT化されるケースや、Kollektionでヤングマガジン連載マンガが1ページずつNFT化されるケースなど、NFT化される対象もよりマス向けに変化してきた印象を持ちます。
3.NFTのグローバル年間取引額

出典:TheBlock
海外大手情報サイトTheBlockによると2021年の年間NFT取引量の合計は約1.5兆円とのことで、既に巨大マーケットに育ってきていることが窺えます。この数字もさることながら、その売上のほとんどがOpenSea一強で生まれていることにも驚きます。この数値や比率は来年も維持されていくのでしょうか。
まとめ
NFTは単なる暗号資産、ブロックチェーン分野のトレンドにとどまらず、広く一般的に普及していく過程にたどり着いたといえるのではないでしょうか。一年前に都内で駅の広告や、ビルの看板などに”NFT”という文字が踊るような社会になると、予想できた人はいたでしょうか。2022年はNFTが更にもう一歩、大きく進化する一年になるのではないでしょうか。NFT化というもののさらなる一般普及、そしてNFTに特殊な機能を付与したような製品がより多く見られるようになるのではないでしょうか。
Fracton Ventures (フラクトン ベンチャーズ)
Fracton VenturesはWeb3.0の未来を支援者ではなく貢献者として共創していく専門家集団です。Web3.0社会の実現に向けてグローバルエコシステムの一助を担うべく活動を行うと共に、サステナブルかつオープンなプロトコルを育てる為のトークン設計を行っていきます。