2022.1.6【ビットコイン、FOMC議事要旨公表を受け軟調推移】
2022-01-06 08:00[ 地口優 ]

通貨 | BTC | ETH | XRP | LTC | BCH |
価格 | 5,111,927 | 418,896 | 92.5 | 16,275 | 47,408 |
前日比 | ▼4.6% | ▼5.4% | ▼3.6% | ▼5.0% | ▼4.8% |
Review
タカ派観測強まる
昨日のBTC相場は軟調な推移。SECによるNYDIGのスポットBTC ETFの審査延期を受け、BTCは5日未明に45,000ドル台半ば(約530万円)近辺まで下落。すぐさま同水準で反発も、日中は、TheBlockによる英国でのCrypto.comの一部暗号資産広告が禁止となったとの報道もあり、46,000ドル(約535万円)を挟み売り買い交錯する展開となった。海外時間に入り、米12月のADP雇用統計の市場予想(42万人)対比での強い結果(80.7万人)を受け、BTCは米株先物に一時連れ高となるも、その後のFOMC議事要旨発表を受け、軟調な展開に転じた。同発表によって、FOMCメンバーが利上げの早期化あるいは加速化に加え、利上げ後早い時期でのFRBのバランスシート縮小に前向きなことが明らかとなり、金融市場全体によりタカ派的な観測が生まれた。これを嫌気した米株が軟調な展開となると、BTCではCME先物で相次ぐロングポジション精算もあり足元のサポートラインであった45,000ドル台半ばを下抜けると、下げ足を速め今朝方にかけて43,000ドル(約500万円)台まで下落している。Outlook
次は米雇用統計
本日のBTC相場は引き続き軟調推移を予想する。QT(資産縮小)の早期化などよりタカ派的なFOMC議事要旨の内容を受け、BTCは株価に連れて下値を探る展開となった。そんな中でも、足元の最安値である12月4日安値の約42,000ドル(約490万円)は死守しており、依然底堅さも窺える。しかし、金曜日には米雇用統計発表が予定されており、その結果次第では利上げやQTの早期化が本格的に織り込まれ、再び市場心理を冷やしかねない。同指標を通過するまでは警戒感も強く、BTCも買いづらい状況が続くと見ている。Follow @fxcoin_jp
地口優 (ちぐちゆう)
営業推進部
2021年4月入社。