ビットコインとイーサリアムの急落と周期性

2022-01-14 12:14[ 岩壷健太郎

岩壷教授の経済教室 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン

岩壷教授の経済教室 第32回

 ビットコインはMt.Gox事件の直前の2013年11月、その4年後の2017年12月に高値をつけたことから、「4年周期アノマリー」が噂され、2021年12月のラリーに期待が集まりました。しかし、昨年は年末より前の11月10日に780万円をつけ、その後下落に転じてしまいました。11月26日にオミクロン株の発生で株式、為替市場が急落するに伴って、ビットコインも1日で80万円ほど暴落に見舞われました。また、12月3日から4日にかけては、中国恒大集団(エバーグランデ)の債務問題が再燃し、650万円から520万円へと130万円の暴落が発生しました。

 現在もまだ本格的な回復には至っていませんが、ビットコインの急落とその後の調整は珍しいものではありません。過去5年を振り返っても、2017年は238万円から64万円に 174万円下落、2018年は94万円から35万円に59万円下落、2019年は150万円から70万円に80万円下落、2020年は115万円から41万円に74万円下落、2021年は700万円から320万円になんと380万円も下落しています。50%を上回る下落を経験しながらも長期的には上昇経路をたどってので、大幅な下落を上手く利用して、タイミングよく押し目買いをしながら利益を取っていくことが求められます。

 イーサリアムも、ビットコインほど頻繁ではないですが、何回もの調整局面を経験して長期的に上昇しています。2018年1月には1ETHが16万円にまで暴騰しましたが、その後、2018年3月にG20サミットで仮想通貨規制が話し合われると、仮想通貨市場全体の相場がさらに下落に向かい、4月には一時1ETHで4万円台にまで下落しました。

 2019年に入り、イーサリアムブロックチェーンの1日あたりの決済額としては約25億ドルにまで増加して、2020年は順調に値上がりを続けました。2021年もその傾向が続くと見られていましたが、年始から1月11日にかけて、記録的な下落となりました。9月には40万円を突破し10月には一時期50万円を突破しました。その後、若干の下落を経験しましたが10月後半から価格は上昇し始めました。現在は、再び価格は約37万円と回復傾向を見せています。

 クレジットカードの国際ブランドであるVISAがイーサリアムのブロックチェーン上で発行されているUSDCを採用すると決定したことやブラジル証券当局がイーサリアムETFを承認したことなど、イーサリアムにはポジティブニュースも多いので、上昇機運が本格化することが期待されます。

岩壷健太郎 (いわつぼけんたろう)

岩壷健太郎

神戸大学大学院経済学研究科 教授 早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学経済学研究科修士課程修了、UCLA博士課程修了(Ph.D.)。富士総合研究所、一橋大学経済研究所専任講師を経て、2013年より現職。財務省財務総合研究所特別研究官、金融先物取引業協会学術アドバイザー、日本金融学会常任理事を兼務。為替、株式、国債、コモディティの各分野で論文多数。主要著書として、『コモディティ市場のマイクロストラクチャー』など。

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