(最終刊)2022年、DeFiとNFTそれぞれの波とは

2022-01-18 09:51[ Fracton Ventures

Fracton Ventures Report DeFi NFT ブロックチェーン

Fracton Ventures Reportは、本稿が最終刊となります。本日までご愛読いただき誠にありがとうございました。

1.DeFi 2022の波

DeFi(分散型金融)市場の2022年のトレンドは何になるだろうか。今回は2022年のDeFiと称して創意工夫を見せる新しいDeFiプロトコルの波について、ご紹介させていただこう。

2021年年末より大きくなってきたのはCurve Financeの周辺である。Curve FinanceはDeFiの中でも、より価格差異が小さいステーブルコイン同士の交換などに特化をしたプロトコルである。Curve Financeは十分な流動性を維持することによって、スリッページの少ない形でステーブルコイン同士を交換することが可能である。この際Curve Financeは取引額に対して0.04%Feeを徴収している。このFee徴収分は原則CRVというCurve Financeのガバナンストークンに分配される。このCurve Financeはこのガバナンストークンを一定年数ロックすることでveCRVというロックされていることを保証する新しいERC-20トークンを受け取ることができる。


出典:Convex Finance

ここまでは過去のCurve Financeであったが、2021年末よりこの流動性を抱え込むプロトコルが登場した。それがConvex Financeである。Convex Financeでは、veCRVを持っていないCurveの流動性提供者に対してもveCRVと同様のメリットを、より多くの個人が提供する流動性をまとめあげてCurve Financeに対して提供する仕組みを採用することにより、結果的にCRVトークンを大量保有することに成功し、CRVトークンを一時期49%程度保有するなど、ガバナンスを制する動きが見られた。

このようなDeFi領域において、より複雑性を増すことで特定のユーザーに新付加価値をつけるDeFiのアプローチは、昨年まで見られた複数のDeFiの組み合わせでの利益最大化手法のその先を行くものとも表現できる。

2.NFT 2022の波

NFT分野はどうだろうか。NFTマーケットプレイス最大手OpenSeaの成長は止まらない。NFTマーケットプレイス市場の競争の中でダントツの取引量を依然保持するOpenSeaに対しては、ヴァンパイアアタックと呼ばれるOpenSeaの機能そのままに付加価値(オリジナルトークン)を付与する動きにより、ユーザーをOpenSeaから切り替えさせる動きが進んでいる。

その内の一つであるLooksRareでは、OpenSeaライクなUI/UXを提供し更に過去のOpenSea利用者にトークンの無償配布を行うことで顧客層の獲得を目指した。


出典:LooksRare

ただ、結果的にOpenSeaへのヴァンパイアアタックは成功しているとは言えず、OpenSeaの一強を切り崩すには至っていない。実際OpenSeaでは2021年12月の月間取引量が3.5B USD(おおよそ、4,000億円)に達するとされており、記録的な数字を叩き出していることが窺える。

このような状況を鑑みてか、海外では、昨年秋ごろよりOpenSeaがIPOの準備を始めるために人材採用を急いだという報道がされており、同社のIPOなどの可能性やタイミングにも注目が集まるだろう。

まとめ

DeFiにおいては、より複雑化するプロトコルとの結合や、その一方ユーザーに対してより簡単に最大のDeFiでのリターンを狙えるようなプロトコル、プロダクトが作られていくように感じる。

またNFT市場においては、OpenSea以外のNFTマーケットプレイスがいかに取引量をあげていく為の策を講じていくのかその戦略が注目される。実際大きく差をつけられているFoundationでは、新しいNFT業界でのトレンドを作っていこうという動きすら見えており、そうした草の根のコミュニティ活動がいかに取引量や、出品作品数といった数字に表れるか注視していきたい。

Fracton Ventures (フラクトン ベンチャーズ)

Fracton VenturesはWeb3.0の未来を支援者ではなく貢献者として共創していく専門家集団です。Web3.0社会の実現に向けてグローバルエコシステムの一助を担うべく活動を行うと共に、サステナブルかつオープンなプロトコルを育てる為のトークン設計を行っていきます。

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