2022.1.19【ビットコイン、機関投資家マネー減少で鈍い動き?】
2022-01-19 08:00[ 地口優 ]

通貨 | BTC | ETH | XRP | LTC | BCH |
価格 | 4,824,190 | 360,884 | 86.3 | 16,233 | 43,788 |
前日比 | +0.2% | ▼1.4% | ▼0.8% | ▼4.9% | +1.4% |
Review
もみ合い続く
昨日のBTC相場はもみ合い推移。未明から朝方にかけて軟調な推移となっていたBTCは、41,000ドル(約470万円)台まで下落も、小さなダブルトップのネックライン近辺で反発を見せ、42,000ドル(約480万円)台を回復した。その後、暫く堅調に推移していたが、後場で米長期金利上昇を嫌気した日経平均、米株先物が大幅下落したことや昨日のCrypto.comの不正なアクティビティにより4,830ETHが流出しマネーロンダリングに悪用された疑いがあるとThe Blockなどで報じられたこと、更にはハッシュレートの急落もあり、BTCは再び41,000ドルまでじりじりと押し返された。海外時間に入り、米Intelが2月に開催される国際固体回路会議(ISSCC)でエネルギー効率の高いビットコインマイニングASICを発表するとの報道も支えとなり、同水準で反発を見せた。その後一段と上昇した米長期金利上昇を嫌気した米株が終始安値圏で推移したこともあり、BTCは伸び悩んだが、今朝方には42,000ドル台まで上昇を見せている。Outlook
機関投資家マネー減少
本日のBTC相場は引き続き上値が重い展開を予想する。BTCは年初から薄商いの中、昨日は概ね売り優勢な展開。足元で取引が少ない一因として、Coindeskでは、昨年の相場上昇を主導した機関投資家マネーの減少を挙げている。実際に、昨年10月上場をしたProShares 先物 BTC ETF(BITO)のCME先物の保有高が、11月以来初めて5,000を割り、資産運用残高は10月19日以来の最低水準。米株市場が休日明けも軟調に推移しBTCの鈍化が継続している中、一週間後には利上げやQT早期化の議論がなされるであろうFOMCも控え、市場全体で更なる警戒ムードが漂い始めれば、より一層機関投資家が参入を躊躇する状況となろう。Follow @fxcoin_jp
地口優 (ちぐちゆう)
営業推進部
2021年4月入社。