2022.1.27【ビットコイン、今後もFRB動向と睨み合い?】
2022-01-27 08:00[ 地口優 ]

通貨 | BTC | ETH | XRP | LTC | BCH |
価格 | 4,252,462 | 288,753 | 71.8 | 12,423 | 33,542 |
前日比 | +1.6% | +4.3% | +4.0% | +1.4% | +1.9% |
Review
パウエル議長、よりタカ派的なシグナル
昨日のBTC相場は上に行って来いの展開。AmexCEOの暗号資産採用に対し後ろ向きな姿勢を示したことやIMFがエルサルバドルに対しBTCを法定通貨から除外するよう警告したとのCNBCの報道、更に米株の失速などが嫌気され、BTCは26日の朝方に36,000ドル(約415万円)台へと反落。しかし、日中は暗号資産取引所FTX.USの4億ドルの資金調達や欧州株の堅調な推移、Valkyrie のBTCマイニングETF申請報道などを好感し、38,000ドル(約435万円)近辺へとじりじり値を伸ばした。その後、200日移動平均線に肉薄し、BTCは同水準で上値が重くなったものの、海外時間にFOMC声明が公表され、3月中のテーパリング終了及び利上げ3月を示唆する内容が伝わると、予想通りの安心感からか一時39,000ドル(約450万円)手前まで上昇。しかし、パウエルFRB議長が会見で、最短6月のQT着手を示唆したこと、毎会合での利上げを排除しなかったことなどを、市場は、よりタカ派的シグナルと反応、その後米長期金利の急上昇もありNYダウがマイナスに転じるなど米株が軟調に推移すると、BTCも今朝方にかけて36,000ドル台に下落している。Outlook
FRB動向との睨み合い続く
本日のBTC相場は上値が重い展開を予想する。早朝のFOMC声明文及びパウエルFRB議長会見を受け、利上げは予想通り3月中の開始がほぼ決定になった。一方で、22年後半と予想されていたQT開始が6月の可能性も示唆され、市場は総じてタカ派的と受け止めた。FRBは、株価への配慮は特段なくインフレ抑制に舵を切った格好で、今後もPCEデフレータ(インフレ指標)や本会合の議事要旨などFRBの金融政策動向を睨みながら、リスク資産へ資金が流入しづらい状況が継続か。ただ、薄商い中で年初来最初の悪材料にも大きく値崩れなかったことは、BTCにとってはポジティブなファクターと言えよう。Follow @fxcoin_jp
地口優 (ちぐちゆう)
営業推進部
2021年4月入社。