2022.2.16【ビットコイン、様子見ムード】
2022-02-16 08:21[ 地口優 ]

通貨 | BTC | ETH | XRP | LTC | BCH |
価格 | 5,099,301 | 359,679 | 96.1 | 14,975 | 39,123 |
前日比 | +4.5% | +7.5% | +4.6% | +5.2% | +3.0% |
Review
ウクライナ情勢を巡る緊張和らぐ
昨日のBTC相場は堅調な推移。FRBによる更なる積極的な金融引き締め観測やウクライナ情勢をめぐる地政学リスクの高まりを嫌気しBTCは朝方にかけて42,000ドル(約485万円)を割り込んだ。しかし、すぐさま同水準から反発すると、BTCは小さな逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)を形成、そのネックラインや200日移動平均線を上抜け、43,000ドル(約500万円)台まで上昇。更に、ロシア国防省が一部部隊の基地帰還連絡を発表し、ウクライナ情勢の緊張緩和かとの安堵感が市場に漂う中欧州株が堅調な推移となり、BTCは44,000ドル(約510万円)台まで続伸した。その後、海外時間に発表された米卸売物価指数(PPI)が9.7%と市場予想(9.1%)を上回り、FRBの利上げ見通しを後押しする結果となったことやバイデン米大統領が会見にて「ロシア軍の侵攻の可能性は明らかに残されている」との警戒感を露わにしたことなどを嫌気してか、BTCは同水準で伸び悩んでいる。Outlook
様子見ムード継続か
本日のBTC相場はもみ合い推移を予想する。昨日の金融市場はFRBの金融引き締め加速を正当化させる米PPIの強い結果よりも、一部ロシア軍の帰還報道に対し好反応を示す格好となり、BTCは先週末の調整を帳消しにする程の反発を見せた。この結果、日足で逆ヘッドアンドショルダーが完成しつつあり、そのネックラインが控える45,000ドル(約520万円)台の達成が今後の相場動向の鍵か。しかし、ウクライナ外相やバイデン米大統領は引き続きロシア軍のウクライナ侵攻への警戒感を緩めてはおらず、緊張緩和への出口は見えていない。また、BTCは明日未明にかけFOMC議事要旨発表等の重要イベントを控え、目先は様子見ムードとなろう。Follow @fxcoin_jp
地口優 (ちぐちゆう)
営業推進部
2021年4月入社。