2022.2.25【(最終刊)ビットコイン、未だ弱気】
2022-02-25 08:00[ 地口優 ]

通貨 | BTC | ETH | XRP | LTC | BCH |
価格 | 4,441,339 | 305,204 | 81.1 | 12,141 | 35,054 |
前日比 | +2.4% | +1.1% | ▼0.5% | ▼1.9% | +3.9% |
Review
ロシア、ウクライナ侵攻開始
昨日のBTC相場は、下に行って来いの展開。ロシアがウクライナ東部で特別軍事作戦実施を決定、ウクライナへの軍事攻撃を開始すると、市場のリスクオフムードが一段と高まり、株式市場と共にBTCは直近のサポートラインを割り込み、34,000ドル(約395万円)台まで急落した。その後は日本株や米株先物の下げ止まりもあってか、すぐさま35,000ドル(約405万円)台まで回復したが、ロシア軍による相次ぐウクライナ都市への攻撃も報じられ、海外時間にはロシア株などの欧州株が安寄りとなると、上値が重くなった。その後、FRB高官らによる金融正常化への積極的な声が上がる中、一部では適切な利上げペースを模索する上でウクライナ情勢を注視したいとの発言もあり、市場には足元の金融正常化がややハト派気味転じるとの見方も出てきた。また、バイデン米大統領がロシアに対する追加制裁を表明したが国際決済網からのロシア追放まで踏み込まなかったことから市場心理がやや好転、米株が急反発となると、BTCも急上昇し一時39,000ドル(約450万円)を付けた。今朝方は、200日移動平均線がレジスタンスとして機能し、38,000ドル(約440万円)台での推移となっている。Outlook
未だ弱気
本日のBTC相場は弱含む展開を予想する。遂にロシアが特別軍事作戦の実施を決定し、ウクライナ侵攻への口火を切ったことで、BTCは乱高下となったが、200日移動平均線はクリアできなかった。ただ、今回のロシア動向の論点が、軍事侵攻から世界経済への影響にシフトし始めつつあり、特にロシアの主要輸出品である原油や小麦の価格上昇がインフレ懸念材料として注目が集まっている。引き続きタカ派を堅持するFRB高官らの姿勢に鑑みると、BTCが、年初来最安値約32,000ドル(約370万円)台を割り込み下げ足を速めるシナリオは未だ残っている。「FXcoin Daily Report」は、本稿が最終刊となります。長らくご愛読いただき誠にありがとうございました。Follow @fxcoin_jp
地口優 (ちぐちゆう)
営業推進部
2021年4月入社。