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イルミネーションと金商法改正の影響

2018-12-10 19:59[ にく

仮想通貨小噺 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン

日曜日が久々のゴルフで土曜日も遠出が出来ない為、東京ドームのヒーローショーに行ってきました。朝一で月一のお医者に行って、戻るとすぐに子供たちを乗せ、東京ドームへ。11時の開演1時間前に着いたらすぐさま握手券と撮影券を入手。ショーが終わって出口に向かうと、そこにスーパー戦隊ランドという有料の子供の遊び場があり、そこでひとしきり遊び、昼食を摂った後は、定番のアソビーノで再び遊ばせます。別に日曜にゴルフに行くことはお父さんの正当な権利なのですが、土日の片方を留守にする負い目があるせいなのか、普段より濃密に子供たちにサービスをしています。そして、とどめに大井競馬場で開催中のイルミネーションに連れて行きました。夏場のナイターで有名な大井競馬場ですが、今年から冬場の非開催日にイルミネーションを始めた様です。

流石に地方競馬といえども東京シティ競馬はお金があるせいなのか、イルミネーションは非常に立派で芸術的でさえあるのですが、如何せん競馬場は広大なので全体的に暗い印象は拭えませんでしたし、観光バスなどで大勢のお客が来てはいますが、開催日の熱気と比べれば寂しい感じもしました。小職が競馬を始めたのはアイネスフージンがダービーを逃げ切った年で、明石家さんまが良くネタにしていたライアン事件があった有馬記念では中山競馬場の指定席でオグリキャップの勝利を見届けていました。本州にある7つのJRAの競馬場と南関東の4つの地方競馬場は踏破済です。その当時の大井の印象は、有馬記念で負けたおっさん達が逆転を狙って東京大賞典に集まってくる、年末恒例の吹き溜まりの、しかし非常に熱気にあふれた場所でした。まあ、殆どの人が東京大賞典で返り討ちにあい、金杯でとどめを刺されるのですが。たまにフラッと来た中央競馬ファンが勝てるほど地方競馬は甘くはありませんでした。

地方競馬にあって、中央競馬にないものの一つが公認の予想屋の存在です。大井など南関東の競馬場には場立ちと呼ばれる予想屋のブースが10か所くらいあって1レース100円から200円で小さな紙に書かれた買い目を買うことが出来ます。当時の人気は佐々木の予想というものでしたが、大体、弟子が面白い話をして客引きを行い、隣で師匠が腕組みをしているスタイルだったと記憶しています。だいたい10メートル間隔くらいでブースが並んでいるのですが、周りの人だかりで人気不人気がはっきり分かるシステムで、各レースが締め切ると買い目を公表し、当たったか外れたかを記載する決まりとなっています。従って、誰が当たっているのか一目瞭然となり、当たっていない予想屋の前からは一人、二人とお客が去り、最終レースの頃には周りに誰もいない中で一人予想を叫んでいる、それは、それはお寒い光景となってしまいます。

仮想通貨に限らず、株や為替など相場の世界には、相場の分析や予想を行うアナリストやストラテジストという人たちがいます。始まって間もない仮想通貨の世界では、まだ専門職と言うよりも個人がブログ等で分析や予想を提供しているケースが多いのかもしれません。また、市場のファンダメンタルズと言うか、どうした材料でどう動くのかが確立していない側面もあり、テクニカル分析に走る傾向がありますが、そうした情報サイトも徐々に充実し始めてきた気もします。ところで、こうしたサイトの収入源の一つが交換所アフィリエイト収入だったと思われるのですが、自主規制によって原則として仮想通貨交換所にアフィリエイト広告先のサイトの内容をモニターすることが義務付けられ、アフィリエイターによる勧誘も禁じられてしまいました。自主規制では、利用者保護の観点から、自社で登録した営業員以外が仮想通貨交換所の外で勧誘することは原則として禁じられるからです。その結果、こうした情報サイトの有料化を目指す動きも見られ、またサロン形式で購読料を徴収するビジネスも多く見られるのは、別に仮想通貨業界に限った話ではありません。

ところで、新聞、雑誌、書籍など不特定多数に販売することを目的に発行されるものを除き、口頭、文書などで金融商品や有価証券の価値の動向などの助言を行うことを約し、相手方がそれに対し報酬を支払うことを約する契約を締結し、助言を行うことは、投資顧問契約と言って、金融商品取引法で規制されています*。こうした行為は投資助言・代理業にあたり、内閣総理大臣の登録と営業保証金の供託が必要となります**。今のところ、仮想通貨に金融商品取引法は適用されていませんが、証拠金取引や投資型ICOを同法の対象とする改正案の来年の通常国会提出を目指すと産経新聞で報じられています。市場分析など情報発信のどこまでが投資顧問契約とみなされるのかは不明ですが、有料とする場合は注意が必要でしょう。

尚、あれだけ毎週のように通っていた競馬場から足が遠ざかったのは、為替のスポットディーラーになったことがきっかけでした。ストレス耐性は強い方ですが、ポジションを持つようになると、ギャンブルが息抜きにならなくなったというか、せめて為替市場が閉まっている土日の間は勝ち負けから逃れたい、そう思ったのかもしれません。その頃からのめりこみ始めたのがゴルフだった訳です。競馬を辞めたのにはもう一つ理由があって、都市伝説レベルの話ですが、JRAの場外馬券所の中で、馬産地の静内だけは、掛け金より払い出しが多くなる時がある、すなわちJRAが負けることがあると聞いたからです。確かに、馬産地のプロから見れば馬が風邪をひいているのか分かるそうですが、我々素人は発情しているかどうかも分かりません。勝てる見込みが無いことを悟った訳です。ところが、今回、調べてみると、なんと静内の場外馬券場は5年前に閉鎖していました。これは再参入のチャンスかと思いきや、今やネット(および電話)投票が2/3を占めていて、馬券場の場所は関係なくなっている様です。そんなものはオグリキャップ頃にはありませんでした。危うく、季節外れの夏の虫になってしまうところでした。こんなところでもネット化が進んでいるのかと思っていたら、何と地方競馬の予想屋さんも予想をネット販売しているそうです。道理で競馬場が寂しくなるわけですね。

*金融商品取引法2条8項11号
**同法29条および31条の2

にく

前職は外資系金融機関外国為替営業。国内だけでなく海外を仕事(?)で飛び回る日々を送っていた。自らライオンと称しているが、他の動物に例えられることが多い。 好きなものは東南アジア諸国。趣味は早朝ゴルフ。特技はタイ語。

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