平成最後の年末年始

2019-01-07 18:18[ にく

仮想通貨小噺 仮想通貨 暗号資産

明けましておめでとうございます。

年末年始は29日から6日まで2年ぶりの長期休暇だったのですが、訳あって大混乱の9連休となりました。このコラムでは小職の私生活の一部を面白おかしく、時には脚色して(ほぼそのままですが)お伝えしているのですが、今回の経緯は面白すぎてお伝えしたいのはやまやまですが、諸般の事情により割愛しますが、元のスケジュールと実際の行動をご紹介させて頂きたいと思います。

当初の予定では、休暇初日となる29日が息子の誕生日なので1泊2日で名古屋にあるレゴランドに車で向かい、30日に滋賀の実家に行くことになっていました。富山の家内の実家にも寄る計画もあったのですが、数日前の大雪を見てノーマルタイヤだったので断念しました。ただ、家内だけは1日に祖母のお見舞いに行き、その日は子供たちと姪とを梅田でやっている木下大サーカスに連れていくつもりでいました。せっかくの長期休みという事で実家には2日早朝まで滞在し、同日朝の関空便で香港に飛んで、香港ディズニーランドに行き、5日夜に戻って、関空から埼玉の川口まで車で帰ってくる計画でいました。関空発にしたのは飛行機に空きが多く、家族4人で18万円と安かったからです。

ところが実際には、レゴランドには行ったのですが、30日は訳あって実家に向かわず川口に車で帰り、翌31日は全員で家内の祖母のお見舞いに富山へ向かいました。一方で、滋賀への帰省をドタキャンしたのに家内の実家に泊まると問題になりかねないので、そのままトンボ帰りです。急遽、川口での年越しとなったため、大宮駅の構内で年越しそばとおせちとお餅を購入。そもそも1週間家を空けるつもりだった冷蔵庫の中は空っぽなので、元旦はお昼からさいたま新都心のショッピングセンターで買い出しと室内遊技場で遊ばせました。関空発が前提だった香港行きは東京発では値段が高く断念(幸いぎりぎりまで航空券もホテルも抑えていませんでした)。翌1月2日はスケートをしたいというリクエストで豊島園へ、3日と4日はハワイアンズ、5日は国営の武蔵丘森林公園・・・有楽町線や東横線でよく見る森林公園行きの公園です・・・最後の6日はサンリオ・ピューロランドで〆ました。休日の予定は予め定めていないと不安というか勿体ないと考える性質で、今回は休日の予定を突然キャンセルされて混乱したのですが、何とか乗り切った、韋駄天風に言えばマラソンを完走した気分です(実際に走ったことはありません)。

そうとはいえ、お見舞いから戻った大晦日の晩に紅白歌合戦を見ている時点では何も決まっておらず、何となく朝まで生テレビを見ていました。学生の頃などは野坂昭如氏と大島渚氏との大喧嘩や大学入試で苦しめられた西部邁氏の論陣などよく見ていたのですが、最近すっかり見ることも無くなっていました。その冒頭で、平成の30年間を各参加者が論じていたのですが、80年代生まれの落合陽一氏が平成の30年間は空気の停滞だとし、改革を目指そうとすると空気が抵抗を示すとし、一部で空気が読めないと言われる古市憲寿氏はそうして平成の30年間は昭和の問題を放置したとしていました。三浦瑠麗氏は学問の分野における閉塞感を嘆いており、こうした80年生まれの人々の閉塞感に対し、元日銀の瀬口清之氏は、自分たちが30代の頃にも閉塞感を感じ変革への抵抗を感じたが、その当時はそれを支持してくれる大物がいたが、今はそうした人物がいないとしていました。当時は何もないところから日本を立て直した人が若者の危機感を汲み取っていたが、日本が豊かになった平成以降の経営者たちはみなサラリーマン化して事なかれ主義が蔓延し、更に変革を難しくしていると、小職なりに解釈しました。18年の邦銀、6年の外銀を振り返っても、確かに邦銀の方が圧倒的に保守的で、ともかく変えない理由を探す文化が根付いていた気がします。これは個人的には日本の歴史的特徴と考えていて、元寇や黒船襲来、戦後の焼け野原など外憂に晒されたり、危機的状況に陥たりすると一致団結して驚くべき力を発するのですが、安定して余裕が出るとすぐ内向きになり、変化を忌み嫌い、殻にこもってしまう傾向があると思っています。小職がこれに気付いたのはタイ在住中で、アジアで植民地にならなかった共通点がそうさせているのかと思ったりしましたが、まあ世界に共通する真理ながら、島国である日本は危機に晒されにくかっただけなのかもしれません。

何が言いたいかと言うと、仮想通貨や暗号資産に対する日本企業の取組にもそうした変革をしたくない、新しいものを取り入れて失敗したら困るといった空気というか心理が働いている気がしています。これだけ金融界を一変してしまう可能性を感じ、大手外資系金融機関が様々なデリバティブを開発したり、送金システムのコンソーシアムをリードしたり、ブロックチェーン関連特許を取得したり、と競争を進めているのに、一部を除けばメガを中心とした日本の金融界の動きはお世辞にも世界をリードしているとは言い難い状況だと考えています。日本社会全体の空気も、新たな技術に未来の生き残りをかけようとしているというより、相次ぐ流出事件の影響もあってか、シニカルな見方が優勢に感じられます。確かに今は仮想通貨など危ないものを触らない方が安全なのかもしれませんが、そうやって新たな挑戦を避ける理由ばかり探していては、いつまでも先進国の地位を維持する事さえ覚束なくなりかねません。更に日本のサラリーマンは優秀で、新たな技術を取り入れるフリ、やったフリをしながら、その実、変革を拒もうとする人もいるので困りものです。

幸いにして、日本には若者を中心とした世界有数の市場参加者を抱えており、また金融庁が世界の先頭となって業界のルール作りを主導しようとしています。前述の朝生で瀬口氏は、変革を求める若者の理解者が出て来ない事を憐れむと同時にチャンスだとしました。偉い人や大企業がやろうとしないなら、大変かもしれないが自分たちでやる絶好のチャンスだという意味だと考えます。日本の仮想通貨・暗号資産業界も本当の大企業が尻込みする中、そうしたスタートアップによって切り開かれていくことを期待しています。

因みに、今回、我が家では小職、長女、長男、家内の順に起きてくることが判明しました。子供への教育も含め、我が家の在り方、力関係に関しても変革が必要だと切に感じますが、これに関しては、事なかれ主義で行きたいと思います。

にく

前職は外資系金融機関外国為替営業。国内だけでなく海外を仕事(?)で飛び回る日々を送っていた。自らライオンと称しているが、他の動物に例えられることが多い。 好きなものは東南アジア諸国。趣味は早朝ゴルフ。特技はタイ語。

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