2019.2.18【JPMコインもイーサリアムベース?】
2019-02-18 08:20[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | LTC | BCH* |
価格 | 395,788 | 14,538 | 33.3 | 4,831 | 13,584 |
先週金曜対比 |
+0.7% | +8.0% | ▼0.5% | +4.6% | +0.3% |
Review
ETH急騰についていけず
週末のBTC相場は高値圏での揉み合い。ETHの上昇もあり40万円台をトライするも失速、上値の重さを感じさせる展開となった。注目の米再政府閉鎖は、米上院に続き下院も予算案を可決、大統領も署名したことで、回避される見込みとなった。非常事態宣言による与野党対立激化の3月の債務上限引き上げへの影響が懸念されるが、実際に資金不足に陥るのは夏以降となる為、当面のETF・Bakkt等の審査への影響は限定的となる模様。一方、JPMコインをリップル社CEOが普遍性がないと非難、一方、ルビーニ教授はこれは暗号通貨ではないと擁護するなど百花繚乱だが、同社の資料からおそらくイーサリアムベースと伝わり、またETH先物の報告書がCFTCに提出されるなど好材料が続いたETHが急騰、BTCも連れ高となるも40万円台で跳ね返される展開となった。
Outlook
ロングは解消し始める
本日のBTC相場は引き続き上値の重い展開を予想する。ETHの上昇は現物先物の両建て取引の解消などテクニカルな面も指摘されるが、やはり好材料が続いた事が背景にあろう。他にもコンセンシスのサポートを受けたスタートアップが新たなプロダクトを発表するなど、明るい話題が多い。一方でBTCが40万円でついて行けなかったのが印象的だ。ただ、このセッションでロングの整理も進み始めている。ただ、BTC関連の材料に乏しい中、もう暫くは上値の重い展開が続くか。
FXcoin Daily Report 2019.02.18.pdf
松田康生 (まつだやすお)
営業推進部 部長代理
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda