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相場の見方~何故、仮想通貨にはテクニカル分析が多いのか?

2019-04-02 15:52[ にく

仮想通貨小噺

週末は12日でツインリンク茂木に行って来ました。ご存知の方も多いかと思いますが、同名のサーキットに遊園地が併設されており、F1で有名な鈴鹿と同じ経営母体です。遊園地はアスレチック系と乗り物系に分かれているのですが、特に後者は小さな子供でも乗り物を運転する楽しさを味わえるように工夫しています。4歳の息子も子供用オートバイにチャレンジ、これがちゃんとブレーキとスロットルがついており、おそらくこれ専用に作ってあるのだと思います。最初は小さなコースで指導員がバイクの前後を持って乗り方を指導(我が息子はこの段階でギブアップ)、教習コースを経てライセンスを貰うと、1100メートルくらいのコースでレースを行います。4輪の方も、教習所から本格的カートまで段階を踏んで色々とチャレンジできる仕組みが揃っています。経営母体が大きく、遊園地で儲けるというより、未来のユーザーを育てているといった印象で、ヒトもお金もふんだんに投入している印象で、栃木県の子供のお出かけランクで常に上位を占めているのも納得です。

その日はレースを開催していませんでしたが、レース用バイクのテスト走行を間近で見学でき、またイベントも沢山開催されていました。中でも、ウッドカーチャンピオンシップというのに親子で嵌ってしまいました。これは木製の自動車キットを購入し、簡単な組み立てを行って、緩やかな傾斜が付けられた10メートルくらいの木製のコースを走らせてタイムを競うという遊びで、ガリレオによれば斜面で車を走らせるのであれば皆同じ速さになる筈です。しかし、車軸の滑りの良さだったり、直進安定性だったり、マシンの性能によって微妙に差が出てきます。指導員の人も「速い車には理由がある」と煽ってきます。我が家では、F1タイプで車体下部に重りが入れられる車体を購入、車軸の穴をやすりで削り、車軸にはロウを縫って滑りを良くし、車体下部とコクピットの前方に重りを搭載して臨んだところ、なんと397でその日の最高タイムを記録することが出来ました。

果たして、この話が仮想通貨と何の関係があるのか怪訝に思われたかもしれませんが、仮想通貨に関わらず、相場というのは創意工夫が重要だと思った次第です。まず、重要なのはゲームのルールをよく理解することが重要です。今回であれば、動力無しで斜面を転がすならば、同じ抵抗ならば車体が重い方が有利と考えて、レギュレーション上の上限225グラムから逆算して重りを搭載した事が勝因だったと思います。エンジンを付けて走るならば車体は軽い方がいいのと逆ですね。同じ車でも時速100キロを超えてくると空気抵抗を考える必要がありますし、時速300キロなら車体が浮き始めますからダウンフォースが重要となるでしょう。かつて市販車にリアウィングがついていたりしましたが、通常の走行でダウンフォースが生まれたら、車は寧ろ遅くなるかもしれません。

ただ勘違いし易いのは、ならば相場で言えば、為替や株、仮想通貨などプロダクツに詳しくなれば勝てるのかというとそう単純でもありません。ただ、この相場は何にベットしているのか理解することは重要だと考えます。そうは言っても、為替を中心に相場を20年やってきましたが、結局、分かったことは、相場は難しいということです。いくらやっても100%理解することは出来ないと理解することも大切なのかもしれません。因みに、為替のスポットディーラーの世界では相場を6割的中させれば優秀、7割当てたら天才と一般に言われています。そしてプロのディーラーとして生き残っていくには、55%の的中率でも利益が残せるような売買手法を身に着けることが重要とされています。

前置きが長くなりましたが、相場の分析ですが、かつての上司がよく「日柄、値柄、材料」と言っていました。色々調べても出典が出て来ないので、この人の造語だったかもしれませんが、要は日柄≒アノマリー、値柄≒テクニカル、材料≒ファンダメンタルズ、この順番に分析する、ないしは重要だという意味だったと覚えています。まず、相場は人間の営みなので、現代人がカレンダーに支配されている故にその癖が相場にあらわれ易いと言えます。また何らかの事態、例えば北朝鮮からのミサイルが日本上空を通過した場合など、過去に同様の事態が起こった時はどうだったのか調べてみるのも広義のアノマリー分析なのかもしれません。仮想通貨で言えば半減期とかがそれにあたりますが、如何せん、仮想通貨市場は歴史が浅く、アノマリー分析の対象となる例が少ないという弱点があります。2番目のテクニカル分析もこれに似ていて、歴史は繰り返す事を基本として、過去の上昇や下落局面のパターンなどを分析して将来を予想するものです。全ての情報は公表されると直ちに市場全体に共有されるという事を前提としていますが、仮想通貨市場でこの前提が成り立つのかやや疑問です。最後に、材料、ファンダメンタルズから相場を紐解くのですが、為替や株であれば各材料に対する教科書的な動きや重要なファンダメンタルズなどが整備されていますが、仮想通貨市場では何が重要なのか、はっきりしていませんし、情報を集めるだけでも大変です。とはいえ、仮想通貨市場参加者のすそ野拡大や機関投資家の参入などを考えると、こうした情報が必須であることは明らかでしょう。また、仮想通貨市場が怪しいとか胡散臭いと色眼鏡で見られやすいのもこうした情報が少ないからかもしれません。

そうした意味で、弊社ではそうした材料面からの仮想通貨市場分析に立ち向かっているのですが、市場全体では、上記の様にアノマリーもファンダメンタルズも確立していない状況下で、テクニカル分析に傾倒しがちです。ただ、このテクニカル分析には大きな罠があります。それは、時間軸や分析手法を変えるといくらでも結論が変わってくるからです。例えば、5分足、30分足、日足などによってチャートの見え方は変わってきます。更には4時間足だとかが突然出てきたりもします。小職はパターン分析と酒田五法しか信じませんが、突然一目の雲になったりRSIになったり、中には聞いたことも無いような珍しい手法も紹介されます。弊社の大西の様にテクニカルアナリスト協会員で為替の人気ランクで1だった人物などならばバランスの取れた分析も期待できますが、ちょっとかじったばかりだと自分に都合の良い解釈や分析に傾倒しがちです。テクニカル分析は定点観測というか、自分の思ったのと異なる結論を出してブレーキをかけてくれる事が良いところで、その為にはあまり多くの人のテクニカル分析を見るのは、むしろ害の方が多いかもしれません。

とここまでウッドカーの工夫から仮想通貨分析まで話が飛躍しましたが、そもそも何で茂木に行ったのかというと、日曜日に茨城でゴルフをする為でした。すなわち、土曜日からサーキット併設のホテルに宿泊し、小職は朝4時半に起床し、午前5時にホテルを出て、車で1時間くらいのゴルフ場に向かいます。午後12時半ころにプレーが終わり、午後2時頃に遊園地で家族と合流する訳です。遊園地なら家内1人でも子供2人を見れるだろう、という作戦です。しかし、午後2時に合流して午後6時頃に遊園地を出発します。川口までは2時間半、途中休憩をはさんで戻ったら午後9時前です。夕飯を買って帰る為にスーパーに寄り、安売りになったお惣菜や弁当でも買って帰るのかとおもいきや、家内が高級牛肉が半額になっているのを発見、すき焼きをしようと言い始めます。途中、子供のおむつを交換したりして家に着いたらもう午後10時です。早速子供たちをお風呂に入れると言い出します。1日中外で遊んでいたので当然です。なんだかんだで午後11時前です。でも、半額のお肉はすぐ食べた方がいいですし、すき焼きを作るのは小職の仕事です。でも、ちょっと待ってください、小職は午前4時半に起きています。それで午後11時からすき焼きを作らされるとは、、、確かにお肉はおいしかったです。すき焼きには罪はありません。ただ、ゴルフに行くスケジュールの組み立て方を、もう少し工夫した方が良さそうです。

にく

前職は外資系金融機関外国為替営業。国内だけでなく海外を仕事(?)で飛び回る日々を送っていた。自らライオンと称しているが、他の動物に例えられることが多い。 好きなものは東南アジア諸国。趣味は早朝ゴルフ。特技はタイ語。

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