寄付もお布施もビットコインで

2019-04-22 18:55[ にく

仮想通貨小噺 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン リップル

週末は家内の祖母の49日で富山に行って来ました。富山と言っても金沢寄りの砺波という町で、チューリップ公園で有名です。散居村で知られている砺波平野ですが、庄川を遡れば世界遺産、五箇山の合掌造り集落に突き当たります。県境を越えれば白川郷です。法事は日曜日の午前11時からだったので、前泊すれば良かったのですが、土曜日の16時半開演のアンパンマンのミュージカルを予約していたので、前日入りは見送りました。やはり法事などの場合はホテルを取るのですが、少し取り難かった様で、なんでも黒部市で開催されたももいろクローバーゼットのコンサートの影響ではないかと訳の分からない会話をしていました。

法事は11時からですが、一応ホストである家内は10時くらいには家に入っていた方がいいので、滋賀からやってくる母と新幹線の新高岡駅に9時半に待ち合わせをします。すると、大宮駅を6時54分発。2人の子供を抱えて、始発バスで川口駅まで行って6時21分の京浜東北線に飛び乗るのは危険と判断し、大宮まで車で行くことにしました。5時半ころから、まだ眠っている子供たちを毛布ごと車に積み込んで5時45分頃に家を出たのですが、大宮駅の屋上駐車場に6時20分過ぎについて、お弁当を買ったりしていたら、もう新幹線はギリギリでした。新高岡に着いたらレンタカーを借りて家内の実家に向かいます。49日ともなれば弔問客も身内ばかりでそう気を遣う訳でもありませんが、住職を指して、あの人誰?と聞き出したり、焼香用の盆をひっくり返しそうになったり、家中を傍若無人に走り回る2人にほとほと手を焼いていました。その後、近くの庄川温泉郷で昼食を頂きました。

同じ浄土真宗でも地方によって若干の違いがあります。滋賀では、お経の本が配られて、途中から皆で合唱したりします。ここでは、意外と住職が真面目に説教し始めて驚きました。何でも、おばあさんが肌寒い日に春はまだ来ないかと言ったそうで、実は桜も散ってもうすぐ5月ですよと、、、すなわち、みんな都合良く季節も未来も描くものだが、ポカポカ陽気のおばあさんのイメージ通りの春となんてものは来ることがなく、思った通りの親孝行だってやって来ない。しかし、時間だけは過ぎていくので、おばあさんが亡くなってから49日経ちましたよ、1年経ちましたよ、と節目節目で集まってお経をあげる意味を考えてみてください、、、と何やら哲学めいた話をします。昼食の際にも今まで見た事が無いタイプの住職で、皆とも顔見知りなのか、盛り上がっていきます。すると、最初はビールだったのが日本酒になり、結局、4合瓶を4人で4本、ビールは何本明けたか分かりません。小職はというと、誰が誰なのかも分からず、共通の話題も無い中、良いところを見せるには、もう飲むしかないとぐいぐい行きました。千鳥足で家内の実家に戻り、着替えた後はもう記憶にありません。何でも、母は義父が新高岡まで送ってもらったそうで、朝からハイテンションだった我が家のメンバーは皆、爆睡してしまって起きた時には夕食まで準備されていました。周りの親戚と仲良くしていい格好をしようとした面目丸つぶれですが、彼らの前では酔いつぶれなかったので良しとしましょう。

で、その住職との話で、最近はこの地区でも高齢化が進み、若い人は都会に出てしまい、檀家制度がどうなっていくのか、そうは言ってもお墓は地元にある訳で、今度からはお布施をビットコインで集める時代が来るかもしれないという話がありました。小職からは、いま正にノートルダム寺院の再建募金でそうした動きがあるのだと。すなわち、世界中から広く薄く寄付を募るのに仮想通貨はうってつけで、例えば1000円の寄付をするのに銀行窓口からフランスに送金したら手数料が何倍もかかってしまいます。この点、Weekly Reportでも触れましたが、当初、この募金は仮想通貨の有用性を世間にアピールするチャンスだと考えました。逆に、日本の街角でノートルダム寺院再建という募金箱を見たらどうでしょう。現金は便利ですが、その後、どう使われたかは分かりません。しかし、仮想通貨ならフランス政府の然るべきアドレスに直接送金することも可能です。実は、そうとは思ったのですが、大ブランドメーカーのオーナー一族が1億ユーロ単位の寄付を表明してたちまち1000億円以上の寄付が集まったと聞いて、寄付による仮想通貨のイメージ回復というシナリオは崩れてしまったかとも思いました。ところが、当のフランスで多額の寄付に疑問の声が上がり始めた訳です。出来るだけ多くの人から、少しずつ浄財を集めてこそ意味がある、そういう考えであれば、仮想通貨には多くのチャンスがあります。正に世界中から寄付を集めることが可能だからです。

元々、仮想通貨と募金は親和性が高く、昨年、マドンナが運営する非営利団体がリップル社と提携し、マラウイ共和国の子供たちのために寄付金を集めるプロジェクトを行いました。ただ、残念ながらこのプロジェクトは、マッチングギフトと言って、個人から集められた募金額に応じてマドンナやリップル社が寄付を上乗せするというもので、XRPで寄付を集めた訳では無かった模様です。BinanceのCEO、CZ氏が昨年の西日本洪水被害の支援として1百万ドルの相当の仮想通貨を寄付したことは有名ですし、同社は1バイナンスコインで東アフリカの1ヶ月分の子供たちの給食を提供するプロジェクトを進めています。更にユニセフ(国連児童基金)では仮想通貨による寄付の受付を開始、更には最近日本で無罪判決で有名になったCoinhiveなどのソフトをコンピューターの計算能力を差し出して寄付する仕組みまであるそうです。とはいえ、こうした取り組みが必ずしも広く認知されているとは言い難い状況ですが、仮想通貨関連企業や交換所のオーナーによる寄付だけでなく、こうした小口の寄付まで広がりつつある訳で、今回のノートルダム寺院の件は更にそれをグローバルに展開するチャンスなのかもしれません。

いずれにせよ、仮想通貨によるグローバルな寄付制度というものは、もっと普及して然るべきだと考えます。個人的には、現金による募金は余程運営先が知れたものでないと使い道に不安が残りますが、仮想通貨なら例えば今回の場合ならフランス政府などに直接寄付する事が可能です。寄付をすると、本邦などでも一部税金の控除が受けられますが、例えばその仮想通貨の取得原価のまま寄付できる、すなわち仮想通貨の寄付時点で利益を確定したとして税金がかからないような仕組みがあれば、もっと広範に広がる気がします。また、少し話は異なりますが、同じ寄付であるふるさと納税の返戻品を地域通貨で払い出せば、地域経済の活性化に繋がると考えます。もし、法定通貨建てだと問題があるならば、割引券的なトークンでも何でもデジタルであれば設計は自由なはずです。本当の新たな技術は、新しい世の中を作り上げる力があると、この短い人生の中で学んできました。

結局、新高岡駅19時16分のはくたかに乗って帰ったのですが、大宮駅で既に22時前です。そこから家に着いて、なんだかんだで23時前だったのですが、そこで家内が息子に公文の宿題をやる様に命じました。息子が宿題を始めると、2歳の娘が自分も真似しようとして混乱が生じるので、小職がいる間に済まそうという作戦なのでしょう。でもお昼寝をしたと言え、そのお陰で新幹線の中は元気いっぱいで我々を困らせた上、家を6時前に出て、もう23時、息子も小職も眠くて仕方ありません。仕方が無いので、泣き叫ぶ息子を、ハッピーセットのおまけのおもちゃで釣って何とか宿題を終わらせる事に成功しました。とはいえ、おもちゃ目当てにお昼にハッピーセットを食べるのもだいぶ辛くなってきました。宿題は週2回。おもちゃは必ず、息子用と娘用の2つ必要ですから、週4回ハッピーセットを食べるか、週2回ハッピーセットを一度に2食食べる必要があります。できれば宿題の進捗によりトークンが貰えて、それが溜まるとお菓子やおもちゃが手に入る仕組みは出来ない物でしょうか。

にく

前職は外資系金融機関外国為替営業。国内だけでなく海外を仕事(?)で飛び回る日々を送っていた。自らライオンと称しているが、他の動物に例えられることが多い。 好きなものは東南アジア諸国。趣味は早朝ゴルフ。特技はタイ語。

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