2019.5.10【米中閣僚級会合開始、仮想通貨相場への影響は?】

2019-05-10 08:31[ 松田康生

Daily Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン


通貨 BTC ETH XRP BCH LTC
価格 669,743 18,631 32.7 31,468 8,149
前日比 +3.3% ▼0.4% ▼1.0% +0.5% ▼0.7%


Review

6000ドル台乗せる

昨日のBTC相場は堅調な推移。6000ドル(約66万円)に乗せた後、反落するも、その後67万円台に突入している。Binanceのハッキング騒動で62万円台に急落したが、同社の素早い対応もあって下げ止まると、今度はその際に作成された俄かショートポジションの巻き戻しもあり、レジスタンスだった6000ドルの水準に乗せた。この値動きに関し元GSのノボグラッツ氏はCNNのインタビューで「強気相場では悪いニュースでも消化できる」とし、2年後に過去最高値2万ドル超えを予想した。その後、黒田日銀総裁は仮想通貨はほとんど投機の対象だとしたが、クリプトママことヘスター委員がSECは急ぐべきとした事などもあり67万円に乗せている。

Outlook

米中決裂は仮想通貨の売り?

本日のBTC相場は高値圏での揉み合いを予想する。GW前後の値動きは、テザー騒動やハッキング騒ぎといった悪材料で売られなかったことからショートカバーを引き起こした形だが、上記ノボグラッツ氏のコメントにある様に、強気相場に入ったからで、それだけ買いが強いことを示している。ECBや日銀総裁から仮想通貨に対するネガティブな発言が見られているが、出口の見えない金融緩和こそ、デジタルゴールドを輝かせているのではないだろうか。仮想通貨は基本的に分散投資の一部で基本的にはリスクアセットだが、中銀への信認が低下すると逃避アセットに変貌すると考える。米中貿易交渉決裂は景気悪化要因で、短期的には仮想通貨の売り要因か。

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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