ビットコイン急騰の裏に日本あり?令和組参戦による今後の展開。

2019-05-23 13:12[ 松田康生

トピック 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン

昨日、Cointelegraphが本邦交換所3社へ取材した結果、3月対比で2~3倍に新規口座開設が増えていたとの結果が報道された。面白いことに4月も3月対比で1.3~1.9倍に増えていた事も明らかになった。この背景に相場の回復があることは勿論だが、同記事が指摘されている様に今年の春頃から潮目が変わっている。弊社は、みなし業者だった楽天ウォレットおよび新規登録申請組ディーカレットの交換業登録が認可、それ以外にも本邦交換業を巡る動きが集中した3月25日を本邦仮想通貨業界の再出発の日とし、これ以降のイメージの改善が今の活況に繋がっていると申し上げて来たが、そうした主張がようやく数字に表れてきた格好だ。

こうした変化は国内の交換所のBTC出来高にも表れている。上は現物・証拠金を合わせた国内交換所における出来高の推移だ(Bitcoin日本語情報サイト調べ)。これによれば3月の4.8兆円から4月の9兆円へ1.8倍に増加している。水準自体は昨年8月や11月の方が若干上回っているが、国内取引の8割を占める証拠金取引のレバレッジ倍率、を最大25倍から4倍へ各社が順次引き下げている最中での出来高増であることを考えると、3月から4月にかけての国内における参加者のマインドは相当改善したと推察できる。因みにグローバルにおける出来高を見ると3月と4月とで1.5倍に増加しているにすぎず、やはり国内の回復が突出している事が分かる。

グローバルベースBTCの出来高(CoinMarketCap調べ)
3月 2,979億ドル
4月 4,453億ドル
5月(22日まで) 4,945億ドル

グローバルベースで見ると5月の出来高は22日の時点で既に4月の出来高を上回っている。新規口座を申し込んでも実際に取引を開始するまでにややタイムラグがあることは以前ご説明したが、令和組の参戦でここから更に上積みが見込めるとすれば、6月頃には91万円の上値を突き抜けているかもしれない。一方で、証拠金取引で国内最大手の交換所のレバレッジ比率の15倍から4倍への切り替えが28日に控えている。猶予期間はあるとはいえ、この日までに残ったポジションを清算する動きが出ると考えられる。現在のポジションの傾きは不明だが、この強気相場でロングが積み上がっている可能性があり、それまでは上値が重い展開が続くかもしれない。

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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