2019.5.24【タイ大手SCBがXRP利用した送金検討?Kbankも追随か】
2019-05-24 08:32[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 861,830 | 26,944 | 41.8 | 44,373 | 9,774 |
前日比 | +0.6% | ▼0.2% | +0.3% | +1.4% | +0.6% |
Review
82.5万円近辺がサポート
昨日のBTC相場は下に行って来いの展開。値幅は出ているが、上値は重く、下値も堅い、やや方向感のない展開。自称サトシのクレイグ氏の著作権問題は米著作権庁の異例のコメントで幕を閉じた事を受け、BTC相場は上伸するも89万円台に届かず。上値の重さを確認すると、オランダ当局がミキシングサイトを検挙した事もあり急落、83万円台を付ける。CNBCでモルガンクリークのCEOがBTCがリスク逃避資産として優れているとしたこともあり一旦は下げ止まるも、BinanceのCZ氏が大手VCセコイアを訴えた事も嫌気されたか82万円台まで値を下げた。しかしタイ大手のサイアムコマーシャル銀行がxCurrentだけでなくXRPの送金利用について追加アナウンスを待って欲しいとした事もありXRPが下げ止まり、IEO権利判定期間中のBinanceコインも反発を始めるとBTCも反発、87万円までの反発を見せている。
Outlook
レンジを確認
本日のBTC相場は上値の重い展開を予想する。昨日は82.5万円付近で下値を確認した後、レンジの上限付近まで反発した。これでレンジの上限は90万円付近、下限は先週の急落の半値戻しだった82.5万円近辺が意識され、少しずつレンジを切り下げていく形が確認された。ETF延期も決まり目立った材料が無い中、若干動意に欠ける展開か。一方で、国内最大手交換所のレバレッジ倍率引き下げが28日に控えている。これに限らず、上値の目途を確認すると、これまで買い進めたポジションの調整が続くので、しばらくは上値が重い展開が続くか。
FXcoin Daily Report 2019.05.24.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda