マトリクス投資法によるテクニカル分析

2018-09-03 09:08[ 大西知生

大西知生のテクニカル分析 仮想通貨

テクニカル分析では「移動平均線は買いシグナルだけど一目均衡表は売りシグナル」などという、矛盾するシグナルが出ることがよくあります。また、同じ買いシグナルだけれども強いシグナルと弱いシグナルとでは、最終判断においてそれらを考慮すべきです。

そこで紹介するのがマトリクス投資法です。この手法は売買の判断において、できるだけ客観的な判断をめざすことを目的としています。

マトリクス投資法ではいくつかのテクニカル分析ツールを用いてそれぞれを分析し、スコアリングを行い客観的かつ総合的に判断しポジションを取るため、投資における迷いを少なくすることができます。迷いの少ない投資は後悔の少ない資産運用につながります。

ここでは以下の5つのテクニカル分析手法においてマトリクス投資法によるビットコイン相場見通しを試みます。すべての分析は日足チャートを用いており向こう1カ月の予想となります。

  ① パターンフォーメーション
  ② 移動平均線
  ③ 一目均衡表
  ④ ボリンジャーバンド
  ⑤ RSI

【個別ツールごとの分析】

① パターンフォーメーション




引き続き”60万円台のサポート”が良く機能しており、先月の下げもサポートされた。今後は1,263,317を起点とするレジスタンスラインに向けての上値トライとなる。これは本日857,681に位置しており、1日につき2,090円下がってくる。

② 移動平均線



ゴールデンクロスを完成させており強い買いシグナル。平均線との乖離もまだ小さく、上げ余力がある。

③ 一目均衡表


相場の方向性を示す基準線が上向きに転換したため買い圧力が強い。”雲”を上方ブレイクしつつあるが、実現すれば強い買いシグナルとなる。

④ ボリンジャーバンド




バンド幅拡大を伴う上昇となっておりもう一段高となりやすい。狭く収斂した後の上昇だけに上昇エネルギーが蓄積されている。

⑤ RSI



水準は70.5であるため、やや買われすぎ水準。ただし、買われすぎ水準となる80には達していないため上げ余地は残されている。


【まとめ】




大西知生 (おおにしともお)

FXcoin株式会社 代表取締役社長

慶應義塾⼤学経済学部  東京銀⾏(本部、フランクフルト支店)、ドレスナー銀⾏、JP モルガン銀⾏、モルガンスタンレー証券、ドイツ銀⾏グループを経て、2018 年1 ⽉より現職。2017 年まで東京外国為替市場委員会副議⻑、同Code of Conduct ⼩委員会委員⻑。 「J-MONEY」誌において2017 年テクニカル分析ディーラー・ランキング第1 位。 著書に「FX 取引の王道 − 外貨資産運⽤のセオリー」(⽇本経済出版社) 経済学博士

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