2019.6.7【なぜハッキングされたリップル(XRP)は上昇したのか?】

2019-06-07 08:42[ 松田康生

Daily Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン リップル


通貨 BTC ETH XRP BCH LTC
価格 836,225 26,504 45.5 42,608 11,781
前日比 +1.0% ▼0.6% +4.6% ▼0.7% +5.6%


Review

ハッキング騒動でXRP乱高下

昨日のBTC相場は揉み合い推移。85万円近辺で上値の重い展開を続けると、80万円台に値を下げるも84万円近辺に値を戻している。水曜日に80万円台へ下落も反発を見せていたBTC相場だが、その後は目立った材料が無い中、狭いレンジでの取引を続けていた。そうした中、ECB理事会後の会見でドラギ総裁が利下げの可能性を示唆、欧州株が切り返すとじりじりと値を下げる展開。FRB議長発言と同様、緩和発言はリスクオンとで逃避需要後退ととられたか。するとGateHubという交換所で9億円相当のXRPがハッキングに遭い、既にミキシングサービスで他に送金されてしまったことが判明。このニュースでXRPは上昇、下落、上昇を繰り返した。金額が小規模で、ハッキングされたショックと償還用の買いが入るとの思惑が交錯したか。SendFriendやSCBなどxRapid利用活発化の報やリップル社のスイス子会社設立など好材料が続いたことも最終的に値を上げた背景にあるか。

Outlook

ハッキングの影響は限定的か

本日のBTC相場は底堅い展開を予想する。XRPの動きはトリッキーだったが、最終的には好材料が続いていた事が決め手となったか。Binanceのハッキングでさえ反発した訳で、この程度の事件の影響は一過性と見る。今週はあまりG20が意識されなかったが、その分、これから反応を見せる可能性がある。別稿で述べたが、マネロン規制が深化する事はコンセンサスだが、利用者保護や市場の健全化で協調行動が始めるとなればポジティブサプライとなろう。トランプ氏は対中追加関税を言い始めておりG20を終えれば人民元安が再開する可能性もある。

FXcoin Daily Report 2019.06.07.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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