マトリクス投資法によるテクニカル分析

2018-08-06 16:19[ 大西知生

大西知生のテクニカル分析 仮想通貨 暗号資産


テクニカル分析では「移動平均線は買いシグナルだけど一目均衡表は売りシグナル」などという、矛盾するシグナルが出ることがよくあります。また、同じ買いシグナルだけれども強いシグナルと弱いシグナルとでは、最終判断においてそれらを考慮すべきです。
そこで紹介するのがマトリクス投資法です。この手法は売買の判断において、できるだけ客観的な判断をめざすことを目的としています。
マトリクス投資法ではいくつかのテクニカル分析ツールを用いてそれぞれを分析し、スコアリングを行い客観的かつ総合的に判断しポジションを取るため、投資における迷いを少なくすることができます。迷いの少ない投資は後悔の少ない資産運用につながります。
ここでは以下の5つのテクニカル分析手法においてマトリクス投資法によるビットコイン相場見通しを試みます。すべての分析は日足チャートを用いており向こう1カ月の予想となります。
  ① パターンフォーメーション
  ② 移動平均線
  ③ 一目均衡表
  ④ ボリンジャーバンド
  ⑤ RSI


① パターンフォーメーション




”60万円台のサポート”
が良く機能している。
2月高値1,263,317を起点とするレジスタンスラインで上値を抑えられたが、直近の上昇のフィボナッチ係数61.8%戻しとなる757,130手前では下げ渋りとなろう。

② 移動平均線




デッドクロス
を示現しつつあるため、目先的には売り優勢。
ただし、21日移動平均性が上向きのままのなので、下げ圧力は強くはない。

③ 一目均衡表




相場の方向性を示す基準線は水平であるため、当面は方向感のない展開が続こう。
日柄でみるとこの基準線は火曜日から上向きとなる。週半ばから上昇圧力が働く。

④ ボリンジャーバンド




バンド幅は収斂の過程で相場はLowerバンドに到達しており目標達成感がある。
当面は下げ渋りとなろう。

⑤ RSI




水準は32.4であるため、やや売られすぎ水準。
節目となる50を下方ブレイクした直後でもあり、目先的には売られやすい。




大西知生 (おおにしともお)

FXcoin株式会社 代表取締役社長

慶應義塾⼤学経済学部  東京銀⾏(本部、フランクフルト支店)、ドレスナー銀⾏、JP モルガン銀⾏、モルガンスタンレー証券、ドイツ銀⾏グループを経て、2018 年1 ⽉より現職。2017 年まで東京外国為替市場委員会副議⻑、同Code of Conduct ⼩委員会委員⻑。 「J-MONEY」誌において2017 年テクニカル分析ディーラー・ランキング第1 位。 著書に「FX 取引の王道 − 外貨資産運⽤のセオリー」(⽇本経済出版社) 経済学博士

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