2019.7.17【ビットコインの調整は一巡していなかった。その理由は?】

2019-07-17 08:34[ 松田康生

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Review

リブラ集中砲火

昨日のBTC相場は上値の重い展開。アルトコインの不振もあり上値を重くしていたBTC相場だが、ムニューシン米財務長官がリブラに深刻な懸念を表明したこともあり米ドルで1万ドルを割り込むも押し目買い意欲強く反発、財務長官が仮想通貨の投機を認める発言をしたこともサポートになったか。リブラの上院公聴会に先立ってFB側の証人、ウォレット制作会社カリブラのデビット・マーカス氏の証言内容が伝わると、120万円近辺まで値を伸ばすが、IMFの報告書でデジタルマネーの普及が速く、法定通貨が凌駕される可能性があると警鐘が鳴らされた事もあり上値を重くする。注目の上院公聴会で民主党のブラウン議員がリブラは危険と警告、FB側が新たな技術の有用性を説くも、議論は平行線、これを嫌気し前回安値105万円を割り込んだ。更にBCHとの統合が提唱されたETHが200ドルを割り込み、XRPも30セントを割り込む中、BTCも軟調に推移している。

Outlook

公聴会はもう1日

本日のBTC相場は上値の重い展開を予想する。昨日は107万円を今回の押し目と予想したが、これを大きく割り込んでしまった。リブラに対する集中砲火にこれほど反応したのは意外だったが、世界の金融を変えると大風呂敷を広げた結果、各国政府の仮想通貨に対する警戒感を呼び起こしてしまった形か。本日の下院公聴会も一筋縄では済まないだろう。ただ、これでリブラの開始には相当な時間を要することが見えてきており、この材料での売りはあと1日か。100万円割れで下値を固めれば、市場の関心は月末の米利下げにシフトするか。

FXcoin Daily Report 2019.07.17.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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