仮想通貨市場と参議院選挙

2019-07-23 20:07[ にく

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息子の宿題が大変です。4歳の息子を公文式に通わせています。国語と算数の2教科で、小学校で必須となる英語も始めたいのですが、とても言い出せる状態ではありません。ご存じの方も多いかと思いますが公文式とは元は算数の計算問題のプリントを全問正解するまで自力で解く形式が特徴の教室で、主に小さな子供を中心としています。生徒数は国内159万人、海外269万人で合計428万人をほこります。教室内での学習に加え宿題を課すことで、家庭学習で机に向かう習慣をつけるメリットがあります。小職も子供のころにお世話になりました。

というのは綺麗ごとで、4歳の子供を机の前に座らせる難しさは想像を絶します。知り合いの5歳のお子さんも、この宿題をさせる大変さから科目数を減らしたそうで、家内も本当に大変そうです。やり始めたら1時間もかからない宿題ですが、始めさせるのに3日かかる事などザラです。1970年代に小職の母が社宅の1室で教室を始めた関係で子供のころ学習していたのですが、1単元100枚プリントを終えると当時に日本進出間もないマクドナルドに連れて行って貰えることを励みに学習したものです。息子の場合は、ハンバーガーの代わりにおもちゃを餌に宿題をさせることが多いのですが、おもちゃを買うなら下の子の分も必要となるので、週2回ですから毎回買っていたら大変です。そこで、便利になるのがマクドナルドのハッピーセットですが、これも週2回2個ずつのおもちゃを調達するには週4回ハッピーセットを食べるか、週2回一度に2食たべるかで、容易ではありません。いずれにせよ、どうも小職の中で公文式とマクドナルドはセットになっている様です。

と小噺的には落ちたところですが、なぜ今回は週末の話をしないのかというと、合宿に行っていたわけで、同行者の関係上、詳しく書けない事情もある訳です。TVもほぼ見ていなかったのですが、その間、吉本の話題で持ちきりになっていて驚きました。なんだか参議院選挙の影が薄くなって残念な気もします。仮想通貨的にはその選挙で推進派の藤巻健史議員が落選したことが残念でなりません。同氏はモルガン銀行東京支店の支店長やジョージソロスのアドバイザーも務めた日本の伝説のディーラーで、彼が発信するプロパガンダを知らないものは日本の債券市場でモグリと言われるほどでした。日本の財政悪化による金利上昇に警鐘を鳴らし続け、その考え方は非常に勉強になりました。

彼のサイトによれば、その目指す政策は2点、仮想通貨税制を変えることと財政再建です。前者は1.最高税率55%の総合課税から20%の分離課税へ!2.損失の繰越控除を可能に!3.仮想通貨間の売買を非課税に!4.少額決済を非課税に!の4点で、Coin Postによれば今回の選挙戦でも、仮想通貨を将来の夢として育てていかなければならないとし、仮想通貨税制を変えることで日本の将来の「飯のタネ」ができると主張していた様です。日本ではメディアなどが特定の政治団体に対して指示を表明するケースは珍しいのですがCointelegraph Japan編集部は支持を表明していました。前回の同氏の得票数は3万3237人でしたが、今回は5万1619人で、もし、この増額分が仮想通貨票であるならば、2万票弱は入った計算です。しかし、重複はあるにせよ、国内280万の仮想通貨口座数と比べれば微々たる数字で、何よりもたった1400票差で敗れてしまったことは日本の仮想通貨市場の発展の上で痛恨だったと言わざるを得ないでしょう。奇しくも、自主規制団体が2020年度の税制改正要望を提出しましたが、仮想通貨票が100万あるのか2万しか入らないのかは、決定的な差になるでしょう。

それ以上に個人的に懸念しているのが、同氏が財政再建を掲げていた点です。今年の税収が60兆円を超え、バブルの1990年度を抜き最高税収を記録したのですが、歳出は100兆円を超えています。本来であれば同氏が言うようにいつ国債金利が急騰しても不思議ではないのですが、日銀が年間30兆円近く国債を購入してそのギャップを埋めています。誰が考えても健全な状況でなく、いつ円が急落してインフレを起こしてもおかしくないと氏は主張、財政再建を訴えますが、結局、選挙になれば給付を増やした方が国民に好まれ、勝ってしまう、そうした現状に危機感を覚えます。終わったことは仕方がありませんが、こうした主張をする金融市場の専門家が国会を去る事に寂しい思いがします。

翻ってみると、我が家の財政も決してラクでは無いのに、公文の宿題のために毎週おもちゃを買っている様では同氏に笑われてしまいそうです。公文式をやめれば、おもちゃ代だけでなく月謝も助かり一石二鳥ですが、それは避けたいところです。因みに、下の子もベビー・公文というものに通っているそうで、そこでは子供たちが何をやるというより、子どもたちのために1週間、何をやったのか発表するそうです。そこで、家内は下の子を毎日のように本屋に連れて行って1か月で絵本を50冊読み聞かせたと言っていました。流石は旅行のガイドブックを図書館で借りるしっかりものです。小職もハッピーセットでおもちゃばかりでなく絵本を頼んでみようかと思います。             

にく

前職は外資系金融機関外国為替営業。国内だけでなく海外を仕事(?)で飛び回る日々を送っていた。自らライオンと称しているが、他の動物に例えられることが多い。 好きなものは東南アジア諸国。趣味は早朝ゴルフ。特技はタイ語。

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