2019.7.29【ビットコインは一時100万円割れ。それでも強気な理由。】
2019-07-29 08:30[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,035,857 | 22,617 | 33.6 | 9,667 | 33,127 |
先週金曜日対比 |
▼3.5% | ▼5.1% | ▼1.5% | ▼4.5% | +2.0% |
Review
リブラはMITのコピー?
週末のBTC相場は上値の重い展開。土曜日に上値をトライするも反落すると。今朝方100万円を一時割り込んだ。ECB理事会における利下げ示唆あるも、出来高の減少などで上値の重い展開を続けていたが、腎結石でバフェットランチを延期していたジャスティン・サン氏が前日にサン・フランシスコでパーティーに出席していたことが判明、当局による圧力説が裏付けられる形となったこともあり、一時105万円を割り込んだ。しかし国内大手ネット証券の傘下交換所の黒字化やリブラ参加申請もあり持ち直すと、BakktがNY州の承認待ちも3Qが本命との記事もあり111万円台に急騰。しかし、記事では3Q開始を疑問視する指摘しており、また米歳入庁が1万人に納税を促したことなどもあって上値を重くすると、リブラはMITの論文のコピーとの記事もあり100万円手前まで急落、今朝方、一時100万円を割り込み、急反発している。
Outlook
夏枯れを吹き飛ばす?
本日のBTC相場は底堅い展開を予想する。このところ反発を予想しながら上値の重い展開が続いているが、その背景に出来高の減少がある。供給が一定のBTC相場では夏枯れによる出来高減少は売り圧力となる。このところフローが細っている中国勢も米中協議再開への警戒感か北戴河会議開始を意識してか、若干戻りつつあるように見える。本邦からも100万円割れ水準の押し目買い意欲は確認された。サマーシーズン入りで動意が薄い米国市場も、FOMCに加え米中協議や重要指標が続く今週は盛り上がる可能性もあり、反発は時間の問題と考えている。
FXcoin Daily Report 2019.07.29.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda