2019.7.30【イベント待ちのビットコイン。今後のイベントへの反応を予想。】
2019-07-30 08:32[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | LTC | BCH |
価格 | 1,035,285 | 22,998 | 33.8 | 9,872 | 33,428 |
前日比 | ▼0.1% | +1.9% | +0.7% | +2.6% | +0.9% |
Review
動意薄い
昨日のBTC相場は横ばい圏での揉み合い推移。100万円のサポート、105万円のレジスタンスそれぞれトライするも跳ね返され、狭いレンジでの取引に終始した。週末に110万円トライするも、リブラはMIT論文のコピーだとの指摘もあり値を下げていたBTC相場だが、100万円水準ではサポートされていた。しかし、香港デモの強制排除への反応が限定的に止まると上値を重くし、日本時間の朝方に一時100万円を割り込んだ。しかし、すぐさま反発、この水準での押し目買い意欲を印象付けた格好。しかし目立った材料がない中、105万円で上値を重くし、25bpの利下げが有力視されているトランプ大統領が小幅な利下げでは不十分だとFRBを牽制すると下げ止まったが、30日の上院公聴会、31日のFOMCを意識してか徐々に動意を失っていった。注目のBitfinexの裁判では判決が90日延期され上下に一時的に上下するも方向感は出ていない。
Outlook
イベント待ち
本日のBTC相場は底堅い展開を予想する。市場は、本日の日銀政策決定会合、仮想通貨規制に関する上院公聴会、31日(日本時間翌1日)のFOMCを前に動意を失っている。特に、トランプ大統領のツィートにより、25bpでなく50bpの利下げの可能性が浮上した。現在の織り込みは25bpが8割、50bpが2割程度で、後者ならサプライズか。打つ手が少ないと見られる日銀が動いた場合も若干のサプライズか。公聴会への反応は未知数だが、開催が発表された時のBTC相場は110万円近辺であり、こちらはサプライズが無ければ若干の買い戻しか。
FXcoin Daily Report 2019.07.30.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda