2019.8.8【ビットコイン相場、短期的な調整を予想】

2019-08-08 08:32[ 松田康生


通貨 BTC ETH XRP BCH LTC
価格 1,257,580 23,824 33.0 36,014 9,578
前日比 +1.3% ▼0.5% +0.0% +1.6% ▼2.4%


Review

3度目の12000ドルトライ

昨日のBTC相場は底堅い推移。しかし前日に続いて12000ドル水準での根固めには失敗、上値の重さも垣間見えた。米対中関税第4弾となる3000億ドル分の追加関税を巡って対立が激化、人民元安誘導も嫌気されてか130万円台に乗せていたBTC相場だが、米中に歩み寄りの姿勢が見えたことも有り上値を重くしていた。日本時間に入り120万円割れ水準でサポートされると人民元の基準値が6.9996と前日の基準値に比べ0.0313元の元安・ドル高水準に設定され、市場実勢も7を上回るとじりじりと値を上げた。CoinbaseやBinanceのヘッドラインが出るもほぼ反応せず。すると米大統領は中国よりFRBが問題だと小出しの緩和姿勢を厳しく非難すると米株は急落、米10年債は1.6%を割り、金価格が1500ドルを突破する中、BTCも12000ドルに乗せたが、サウスチャイナポスト紙に米中協議が9月再開と報じられると株・金利ともに切り返し、BTCも反落を見せている。

Outlook

オーバーシュート気味

本日のBTC相場は上値の重い展開を予想する。米中歩み寄りに加え、中国からのフローが意外と不発で短期ポジションが溜まってきている可能性を指摘したが、中国紙等で一段の歩み寄りも見られるも、昨日も安値を更新するなど人民元安に歯止めがかかっておおらず、ロングの投げとまでには至っていない。背景として米追加利下げ期待を背景とした金利低下や金価格上昇があると思うが。9月のFOMCでは50bp利下げが4割近くに達するなど市場は若干織り込み過ぎか。他市場では巻き戻しも見られており、BTC相場も短期的な調整に注意が必要か。

FXcoin Daily Report 2019.08.08.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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