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2019.8.9【米中対立に振らされるビットコイン相場、落し処はどこにある?】

2019-08-09 08:32[ 松田康生

Daily Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン


通貨 BTC ETH XRP BCH LTC
価格 1,230,211 23,158 32.4 34,915 9,546
前日比 ▼2.2% ▼2.8% ▼1.8% ▼2.9% ▼0.5%


Review

米中摩擦と12000ドル

昨日のBTC相場は上値の重い展開。12000ドルに3度目のトライをして失敗したが、今朝方、4度目のトライをするなど底堅さも見せている。米中貿易戦争に関する応酬で混乱していた市場だったが、中国側から元安は続かないとされ、続いて米側から大統領は協議を希望していると伝わると落ち着きを取り戻しつつあった。一昨日も大統領の追加利下げ要求で一時1.6%を割り込んでいた米長期金利が、サウスモーニングポストに米中は9月に再協議との報に急反発、12000ドルに乗せていたBTCも反落を見せていた。しかし、再び12000ドルをトライすると、人民元が基準値ベースで初めて7台乗せるなど緊張感が走ったが、その後、7.04近辺で不思議な安定を見せると元安誘導一服との見方もありBTCも上値を重くする。しかし、米大統領が強いドルを望まないとし、中国の穀物輸入禁止への対抗として華為との取引再開を先送りすると、再び12000ドルをトライし始めている。

Outlook

貿易戦争は下火に

本日のBTC相場は引き続き上値の重い展開を予想する。ここ数日、米中貿易摩擦に振り回される展開が続いているが、究極的にはこの問題は永遠に解決しないし、Sellサイドである中国が折れるしか落しどころは無いことは、日本がよく知っている。関係者発言にあるように9月再協議に向け水面下でのやり取りが続き、材料としては下火になるのではないか。そのポジションの調整は近いと考える。しかし基軸通貨国の大統領が強いドルは望まないと発言する様に各国は通貨安競争を隠す素振りさえ見せなくなっており、中長期ではBTCは底堅いか。

FXcoin Daily Report 2019.08.09.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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