2019.8.14【上値の重いビットコイン、そろそろ反発を予想する理由】

2019-08-14 08:30[ 松田康生

Daily Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン



Review

日替わりの米中摩擦

昨日のBTC相場は上値の重い展開。12000ドルトライに失敗した後、11500ドル近辺で揉み合っていたが、最終的に11000ドルを割り込んでいる。WSJでトランプ大統領が対中問題で合意する準備が出来ていないと9月再協議観測に暗雲が立ち込めたこともあり上値を重くしていたBTC相場だが、ETF判断延期報道で120万円を割り込むも香港空港の占拠やアルゼンチンペソの暴落、更にCoindesk等で13971ドルを短期目標とするGSのレポートが紹介されたことなどもあり米ドルで11500ドル近辺で揉み合い推移となっていた。しかしBloombergがレポートはGSの公式見解でないとすると上値を重くし11000ドルを伺う動きとなると、米政府がスマホやPC等一部商品を対中追加関税リストから除くとするとリスクオフの巻き戻しから円や金などが急落、BTCも11000ドルを割り込んだ。その後、香港警察が空港に突入、米大統領が人民軍の動きを示唆、若干戻している。

Outlook

そろそろ反発か

本日のBTC相場は引き続き上値が重いと予想するが、そろそろ調整も一巡、反発も近いと考える。米中貿易戦争を巡り、ほぼ日替わりで振り回されている展開だが、仮想通貨市場だけでなく金融市場全体が夏枯れで話題に乏しいことが原因だろう。一方で、市場はあまり反応していないが、香港やアルゼンチン情勢は予断を許さない。仮に、中国本土と香港を結ぶ橋の上を人民解放軍が通過する映像が出れば市場はショックを受けるだろう。更に市場の関心はジャクソンホールでの追加利下げ容認の有無に移るか。いずれにせよBTCの買い材料だろう。

FXcoin Daily Report 2019.08.14.pdf


松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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