2019.8.19【なぜビットコイン相場はBakkt開始に反応薄だったのか?】

2019-08-19 08:36[ 松田康生

Daily Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン



Review

Bakkt開始でたった5万円?

週末のBTC相場は底堅い展開。しかし上値も重く横ばい圏での取引に終始した。米中首脳電話会談観測など米中緊張緩和ムードや中国での大口詐欺がBTC下落を主導したとの説もあり、100万円近くまで急落したBTC相場だが、詐欺事件とは無関係との報道もあり、110万円近辺まで急反発を見せていた。しかしその水準で上値を重くすると105万円割れまで反落、一部でBinanceのTwitter乗っ取りや情報漏洩疑惑が嫌気されたとの指摘も見られた。するとBakktがNY州のカストディー免許を取得、9月23日に開始すると伝わり112万円近辺まで急反発を見せたが、長らく期待された大型材料の割に上値が重いと見ると、今度は107万円近辺まで反落した。週末恒例の香港デモだがこのところ過激化するも規模が縮小していたが、今回は主催者発表で170万人参加と伝わると再び上昇するも、米大統領が中国とうまくやっているとした事もあり上値を重くしている。

Outlook

Bakkt開始に反応薄だった理由

本日のBTC相場は底堅い展開を予想する。待ちに待ったBakktの開始報道に市場の反応薄だったことはやや意外だった。先物の開始は流通速度が上がり供給量増により売り要因となるが、Bakktの場合、現物市場にCFTCの監視が入るという効果がある。機関投資家参入の切り札と目されるBakktだが弊社ではインフラ整備されても法規制が整備されないと本格的な参入は無いと考えているが、そうした見方が広まったか。ただ水曜日のジャクソンホールに出発する中銀関係者のコメントなどが流れ始め、金融緩和に市場の注目は移ると考える。

FXcoin Daily Report 2019.08.19.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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