2019.8.22【ビットコイン急落の背景と洪水の影響】

2019-08-22 08:34[ 松田康生

Daily Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン


通貨 BTC ETH XRP BCH LTC
価格 1,082,791 19,661 28.2 31,969 7,801
前日比 ▼4.8% ▼6.6% ▼3.9% ▼5.3% ▼3.0%


Review

洪水の影響は一過性?

昨日のBTC相場は軟調な展開。トランプ大統領の大幅利下げ要求やサミットでの共同声明見送り、イタリア首相の辞表提出など金融市場が混乱する中、堅調に推移していたBTC相場だが、11000ドルトライに失敗すると、ジャクソンホールでのパウエル議長講演やG7サミットを前に上値を重くしていた。ポンぺオ米国務相がBTCへの規制を口にし、EUが独禁法違反でリブラの調査を開始したことも影響したか、ディーカレットが仮想通貨から電子マネーへのチャージを開始した事への反応も限定的だった。そうした中、SNSで四川省の洪水によりマイニングが被害を受ける映像が出回ると急落、海外時間に入ると一時10000ドルを割り込んだ。しかし、洪水の被害は昨年ほどでなくハッシュレートの低下も限定的で、またテザーがオフショア人民元ペッグのステーブルコインを発行するとしたことで持ち直したが、FOMC議事録で前回利下げを保険としたこともあり上値も重くしている。

Outlook

昨年の洪水の影響も一過性だった

本日のBTC相場は揉み合い推移を予想する。ショッキングな洪水の映像に昨年の大洪水を連想したせいか市場は売りで反応したが、8BTCなど現地メディアからの続報やハッシュレートに異常が見られない事から落ち着きを取り戻しつつある。実際、昨年6月27-28日の大洪水の際も、ハッシュレートが低下、BTC相場も一時6000ドルを割ったが、7月に入り急反発を見せ、影響は一時的だった。ただ8BTCによれば、BTCのマイニングの7割が中国で、そのうち7割が四川省に集中しており、予断は許さない。相場はイベント待ちで様子見か。

FXcoin Daily Report 2019.08.22.pdf




松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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