2019.8.26【上値が重かった週末のビットコイン、それでも強気な理由】

2019-08-26 09:04[ 松田康生

Daily Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン


通貨 BTC ETH XRP BCH LTC
価格 1,053,465 19,436 28.1 31,791 7,478
先週金曜日対比
▼2.8% ▼4.7% ▼2.1% ▼3.2% ▼4.3%


Review

兎にも角にも上値が重い

週末のBTC相場は横ばい推移。ただ、買い材料が多かった割に上値の重い展開となった。トランプ大統領の大幅利下げ要求に対し、FRB地区連銀総裁の消極発言が続く中、パウエル議長講演を前に様子見姿勢を強めていた。すると講演前に中国から750億ドル分の米国への対抗関税が発表され上昇、注目の議長講演は利下げに含みを持たせるも9月利下げを明言しない玉虫色の内容となった。これに激怒した大統領は、議長と習主席、どっちが米国の敵かとツィートするが、後にムニューシン財相が額面通り受け取るなと火消ししている。同大統領は直ちに追加関税引き上げを発表、前FSB議長カーニー英中銀総裁が仮想通貨が準備通貨となるとするなど買い材料が続くが上値を重くする反落、FTのリブラからのメンバー脱退や米議会の調査継続なども影響したか。日曜日は香港デモでの実弾発砲や新華社通信の中国の介入示唆もあり上伸するも、やはり上値を重くしている。

Outlook

通貨安競争、本格化

本日のBTC相場は上値の重いが、底値も堅い、横ばい展開か。イベントが続いた週末だったが、FRB議長は玉虫色だったが、市場は9月の50bp利下げを3割以上織り込んでいる。米中摩擦も再燃、香港デモ警察隊が実弾を発砲、中央政府が介入を示唆。これだけ買い材料に対する上値の重さには頭を傾げるが、例の詐欺事件の売り圧力なのか単なる夏枯れ相場だけなのか判断つかない。G7は静かに終わったことに意義があるか。既にドル円は104円台に突入。本格的な通貨安競争が始まった。少し時間を要するかもしれないが、逃避需要でいずれそうした売りも跳ね返そう。

FXcoin Daily Report 2019.08.26.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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