2019.9.13【底入れ、反発したビットコイン。本格的上昇の始まりか?】

2019-09-13 08:47[ 松田康生

Daily Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン


通貨 BTC ETH XRP BCH LTC
価格 1,115,905 19,615 27.6 32,590 7,496
前日比 +2.6% +1.7% +0.1% +1.0% ▼0.2%


Review

量的緩和再開

昨日のBTC相場は上伸。107万円(≒10,000ドル)近辺で底値を固めると110万円のレジスタンスを上抜け上伸している。英離脱延期法案可決や米中再協議に向けた緊張緩和に加え、混乱が懸念されていた香港で無事一帯一路サミットが開催されたこともあり一時10,000ドルを割り込んだBTC相場だが、トランプ大統領が米金利はゼロ以下にすべきとしたこともあり110万円近辺までじりじりと値を上げた。大統領が国慶節への善意として10月1日予定の関税引上げを2週間延期すると上値を重くしたが、ECBが利下げに加え量的緩和を再開したことでBTCにも逃避買いが入り110万円を上抜けた。その後、Bloombergからこの決定に独仏蘭の中銀は反対していたと伝わると再び上値を重くしたが、CMEがポジション上限を5,000BTCから10,000BTCに引き上げが伝わると再び上値を伺うも、米大統領が中国との暫定合意も検討とすると、再度上値を重くしている。

Outlook

どの材料に反応しやすいか

本日のBTC相場は引き続き底堅い展開を予想する。110万円をクリアしたことで一旦反転したBTC相場だが、その背景に昨日のECBや来週のFOMCといった金融緩和が挙げられる。香港情勢や米中摩擦、英合意無き離脱といった混乱はBTCに対しポジティブだが、BTCは特に法定通貨の逃避資産としての性格が強い。即ち、通常のリスクオフ局面では現金が選好される。しかし金融緩和で意図的に法定通貨の価値が棄損されると非中央集権で買われてもだれも困らない仮想通貨が選好され易い訳だ。多少のスピード調整しつつも、本格的上昇はこれからか。

FXcoin Daily Report 2019.09.13.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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