日本人のリップル愛について再検証 - リップラーの変わらぬ愛?

2019-09-24 15:37[ れんぶらんと

金融リテラシーのお話 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン リップル

1.仮想通貨保有残高においてXRPはBTCに抜かれた。
2.理由はBTC相場が上昇し残高の円換算額が増えたから。
3.日本人はXRP相場下落時に買い増しし、保有数量は増加している。


前週当欄で「ビットコインを中心に取引増加傾向 - 仮想通貨統計情報分析」として、一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が公表したわが国の仮想通貨取引データについて分析しました。今回のデータで特に注目を集めたのは、保有状況において前回(2018年12月)1位だったXRPがBTCにその座を明け渡したことです。

以前当欄で日本人のリップル愛についてその理由として、① 情報が入手しやすい。② 成功体験を持つ人が多い。③ リバタリアンになじまない国民性、を挙げました。しかしながら今回の統計では、XRPは保有額において961億円となり、BTCの1,617億円に大きく差をつけられています。

日本人のリップル愛は失われてしまったのでしょうか?

そんなことはありませんでした。
統計を良く読み込むと見えてきます。

まずはBTC。こちらは保有金額(保有BTCの円換算額)が前回の662億円から今回の1,617億円へと2.4倍に増えています。ただし、この間にBTCの対円相場は415,651円から1,084,323円となっており2.6倍に上昇しています。保有数量はほとんど変わらない(正確には6%減)なので、実は保有しているBTCの値上がりの分円換算が増えたということが分かります。

同様にXRPについてみてみます。こちらは保有金額(保有XRPの円換算額)が前回の984億円から今回の961億円へと2%の減少となっています。この間にXRPの対円相場は38.94円から34.56円となっており11%下落しています。特筆すべきは保有数量で、2,527,668,698から2,783,439,496へと10%増加しています。


つまり、日本人は全体としては半年余りで2倍以上の値上がりとなるBTCに目移りすることなく、XRPを買い増していたことが分かります。

時価総額でみた場合、BTCは約19.1兆円であるのに対しXRPは1.2兆円(*)で10倍以上の開きがあります。したがって、保有状況においてもそれくらいの差があるのは自然なのですが、前回はXRPの方が多かったことが驚きをもって受け止められました。今回においてもXRPは対BTC比で59%ですからむしろ健闘といえるのではないでしょうか。

統計を見る限り、日本人のリップル愛は変わっていないと判断できます。

(*)CoinMarketCapにおける2019年9月23日のMarket Capより。

 

 

 

れんぶらんと

17世紀に活躍したオランダの画家レンブラント・ファン・レインの作品をこよなく愛する自称アーチスト。 1980年代後半のバブル期に株式および外貨資産投資を始め、いい思いをしてから投資の世界にどっぷりつかっている。

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