2019.10.1【ビットコイン相場は小反発。更なる上値追いに必要な材料】
2019-10-01 08:39[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 890,524 | 19,186 | 27.5 | 24,589 | 6,009 |
前日比 | +3.0% | +4.6% | +5.6% | +3.9% | +3.1% |
Review
アルト主導の反発
昨日のBTC相場は小反発。前回安値となる83万円台をトライも抜けきれずにいると、アルトコインの上昇もありショートカバー気味に値を戻した。先週末のオプション期日やCMEのSQを終え、ホワイトハウスの対中証券投資制限検討の報に上昇するも、米財務省が中国企業の米上場阻止しないとし、また劉鶴副首相の訪米報道もあり、BTC相場は上値を重くしていた。そうした中、Binanceが上場廃止リストを発表、IEO銘柄も入っていたことも嫌気され前回安値とほぼ同水準となる83.5万円まで値をさげた。しかし、リップル社がアイスランドのAlgrimを買収したことを好感してXRPが上昇、先週のICO自主規制に続き、ICOプラットフォームやSTO団体設立が発表されたETHも続くとBTCも反発を始め90万円台に値を戻した。ロイターがNasdaqが中国企業上場を規制しているとした事、引けにかけて上海株が値を下げた事も影響したか。
Outlook
正念場
本日のBTC相場は底値を固める展開を予想する。昨日はアルトコイン主導で反発を見せたが、戻りの勢いは弱い。ただ、先月半ばからアルトコインを中心に若干出来高が戻りつつあり期待はできる。対中投資の制限や米大統領の弾劾といった新たな買い材料が浮上しつつある一方で、目立った売り材料は見当たらない。香港では国慶節に合わせて不許可のデモが予定、英ジョンソン首相は24時間以内に最終的離脱プランを発表するとしている。世界はまだまだ不安定で、BTC買い材料には事欠かない。
FXcoin Daily Report 2019.10.01.pdf
松田康生 (まつだやすお)
営業推進部 部長代理
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda