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200日移動平均線に上値を抑えられたビットコイン相場、勝算はあるのか?

2019-10-02 18:02[ 松田康生

トピック 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン


7700ドル台でダブルボトムを付けて反発したBTC相場だが、8500ドル台でダブルトップを付けて反落を見せている。この上値の重さの一因として8450ドル近辺にある200日移動平均線に上値を抑えられているという指摘がある。確かに上図にある様に9月26日の下げで移動平均を割ってしまっている。これを機に弱気相場入りを唱える声が増したことも無理はない。

数ある移動平均線の中でも200日移動平均線は比較的重視されている。上図の様に移動平均より相場が上に位置するときは上昇トレンドで下回ると下降トレンドであることが多い。直近では上昇相場が始まった4月2日にちょうど平均線を価格が上回っている。ただし、何故200日かというと、土日祝日などを除いた年間の営業日数が近く、特に株や為替において過去1年の平均に近い数字として、例えば75日(3か月の営業日数)などと比較して重視されている。為替などではモデル系と称してテクニカル分析に特化したヘッジファンドなども多く、こうした移動平均線の動きが自己実現的に意識されることも多い。

これに対し24時間365日営業している仮想通貨市場において200日移動平均線に注目する意義はあまりない。実際、2015年の反騰前や2016年の2番底時などでもダマしが観察されており、これを割ったからと言って弱気になる必要は無い。また、為替と比べてヘッジファンドのプレゼンスも高くはない。そうとは言っても、やはり意識される水準であり、上抜けるにはもう少し材料が必要で、単なるショートカバーだけでは抜けられなかったというのが昨晩の反落だろう。弊社では今後、世界景気後退と金融緩和・通貨安競争の激化により年内に年初来高値をトライするという見方を維持しているが、あまり長く下回っていると投資家心理を冷やすので、強気相場継続のためにも正念場を迎えていると言える。

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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