ビットコインの戻しは本物か。過去のパターンからみる見分け方。

2019-10-08 15:48[ 松田康生

トピック 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン

レイバーデイ明けにフライング気味に上昇したBTC相場だったが、9月FOMCでの再利下げやBakktのスタートといったポジティブな材料で上値トライに失敗すると6月末から続く三角持ち合いを割り込むと83.5万円近くまで下落。その水準でダブルボトムを形成するかに見えたが昨日83万円までの下落となった。但し、実はこの安値の更新は83.5万円を付けた9月30日のドル円が108円台で昨日の83万円を付けた局面では106円台と円高が理由で、ドルベースで見ると寧ろヘッドアンドショルダーもしくはトリプルボトムといった形状になってきており、今回の反発も頷ける。但し、底を固めたと言うには、ネックラインとなる8500-8600ドル(91-92万円)を上抜ける必要があろう。本稿では、今回の反発がどこまで行けば本物と言えるか、主に過去のパターンから分析してみたい。

次に9月27日に下回った200日移動平均線。これが前回の月初の反発局面ではレジスタンスとなった。その水準だが、足元では若干上がってきて8600ドル(92万円)近辺に位置する。いずれにせよ、この92万円辺りが第一関門で、ここを抜けるまではいつ底抜けしても不思議の無い、予断の許さない相場展開が続こう。

昨日、昨年12月と今年2月の底値からの反発を材料面から分析したが、今度はプライスアクションの面からどこまで戻せば安心か探ってみた。上図は昨年12月から今年3月までのBTCJPY相場。30万円台からの反発が5回観察されるが、うち3回は小幅な上昇、いわゆるダマしに終わっている。その上昇幅は8.8%から12.9%、概ね10%の前後の反発はよくあるダマしの可能性があるという事か。その程度までは本格的反発の開始と利食いやショートカバーの様なポジション調整との両睨みといったところか。次に5回中2回は25-30%程度の戻しを見せている。これは10%前後のダマしを上抜けて反発局面入りしても、本格的上昇局面に至るかどうかはこの30%の反発の壁をクリアするか否かにかかっているといったところだろうか。

これを今回の相場に当てはめると、まず①92万円を上抜ければ一応の底固めをしたと言える(それまでは、まだ底値とは判断がつかない)②しかしダマしの可能性は十分にあり、それを判断するためには、例えば底値から15%の95万円辺りを抜ければ25%から30%までの反発が見通せる。③103-108万円、すなわちドルで9500-10000ドルを上抜ければ、本格的な上昇相場、すなわち今年の最高値チャレンジが始まるというイメージか。分かり易く、若干バッファーを見て、92万、96万、108万円辺りがキーポイントとなろう。今回の戻しは非常に有望だが、まだ判断を下すには時期尚早と考えている。

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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